ウィトルウィウス的人体図

なぜ、陸上のトラック競技を席巻する黒人アスリートは、競泳では白人に勝てないのでしょうか?こんな素朴な疑問に科学者が答えをだしました。米国デューク大学教授 Andre Bejan調査によると、西アフリカ起源の黒人は同じ背丈のヨーロッパ起源の白人と比べ、へそ の位置が比較的 高い 位置にあることが判明しました。へそは身体の 重心であり、へそが高い位置にあるということは、身体の重心が高い位置にあるということになります。つまり、黒人は白人に比べ、3%の隠れた高さが存在することになります。走るということは、常に前方に落下するということでもあり、高い位置から落下する方が低いところから落下するより速度が速くなります。しかし、水泳では、身体の重心より胴体の長さが重要になってきます。へそが高い位置にあるということは、足が長く胴体が短いことを意味します。速く泳ぐためには、より多くの波を発生させることが重要で、長い足より長い胴体の方がより多くの波を発生させることが可能です。ヨーロッパ系白人は西アフリカ系黒人に比べ 3%ほど胴体が長いため、1.5%の速度アドバンテージを持っています。アジアの人たちもヨーロッパ系白人と同様に胴体が長いので競泳では有利な条件ですが、身長で勝る白人の方が速く泳げる傾向にあります。今まで、多くの科学者が人種差別に関連するとして、陸上での黒人優位と水泳での白人優位に関する研究を躊躇してきました。今回の調査は、運動選手の地理的及び生物学的要素、つまり、social construct (社会的構造)に焦点を絞ることで人種差別的解釈を回避しています。


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