血糖値の低下を警告する糖尿病探知犬

血糖値の上昇は体にさまざまな影響を与えるため、健康志向が高まる中、高血糖に気を配る人が増えていますが、高血糖ばかりでなく、低血糖 にも注意が必要です。血糖値が 50mg 以下の場合は低血糖です。通常、血糖値が高い場合、すぐに重篤な状態になるものではなく、薬物療法や食事療法で治療を続けていれば、徐々に改善されよい状態を保つことができます。人体には、さまざまな状態に備えて、体が自然に反応する仕組みが備わっています。インスリンの分泌が弱まっているときは、アドレナリンなどのホルモンが分泌され、血液中の血糖値を正常に保とうとする働きがあります。しかし、血糖値が下がる低血糖では、何の前触れもなく低血糖発作が起こり、状況によっては昏睡状態や死に至る場合があります。このような危険から身を守るため、血糖値の異常を知らせてくれる 糖尿病探知犬 がイギリスで活躍しています。ラブラドールとゴールデンレトリーバーの合いの子である シャーリー は、1型糖尿病 と診断され、週の殆どを血糖値の検査とインシュリンの注射で病院漬けの生活をしていた女の子、レベッカ・ファーラーの生活を一変させました。シャーリーはレベッカの血糖値の異変を感知すると医療バッグの中から血糖値検査キットを引っ張り出して彼女の母親に差し出します。1型糖尿病患者にとって血糖値のバランスをとるのは非常に難しく、血液検査以外に血糖値の異常を自覚する方法はありません。以前のレベッカも血糖値の異常が発覚したときには既に意識がモウロウとして気絶寸前の状態であったため、直ぐに救急車を呼ぶことしかできませんでした。今では、低血糖の症状が出る前にシャーリーが知らせてくれるため、直ぐに糖分を補給することで大事に至らずに済んでいるとのこと。
現在、海外で始まっているのが、家庭犬による『糖尿病探知犬』の育成。
糖尿病探知犬は飼い主と常に行動を共にし、血糖異常の原因となる臭いを嗅ぎ分け、事前にその予兆を飼い主に知らせる犬のこと。最大でなんと発作の45分前に知らせることができるのだという。この糖尿病探知も、特別な犬種でなくてもできるようになるという。重要なのは気質。例えば飼い主に深い愛着があって社会性があること。そして、2歳までにトレーニングを始めるのが望ましいという。そう、犬ははじめから優れた能力を持っているのだ。今、あなたの隣で寛いでいる犬にも、もちろんそんな能力が備わっている。いつしかその犬が、あなたの命を救ってくれる日がやってくるかもしれない。【奇跡の地球物語より】
