ハーブティの薬理効果、言い伝えは本当か?

ハーブは様々な効用を持つとされ、ハーブティはその効果を簡単に享受できる一つの手段である。しかしハーブティには、本当に言い伝え通りの効果があるのだろうか?米国農務省研究機関であるボストン・タフツ大学の人間栄養学研究所から、米国で主に飲まれている3種類のハーブティの薬理効果を示唆する研究結果が発表されているので紹介する。
1. カモミール
ピーターラビットの絵本には、忙しかった日の終わりに飲むものとして登場している。数多くの研究論文をレビューした結果、鎮静作用は立証されていない。だが、抗酸化作用・抗菌作用と、強い抗血小板凝集作用といった効果が試験管レベルの実験で実証され、動物実験では抗炎症作用・コレステロール値低下の効果を示したという。
2. ペパーミント
試験管レベルで抗菌・抗ウイルス作用に加え、強い抗酸化・抗腫瘍作用を認め、動物実験では葉や抽出物摂取で胃腸組織の休息効果や神経系の鎮静作用が認められた。人体実験ではペパーミントオイルの効果を実証するものは認められたが、ペパーミントティでの効果は実証されていないことから、報告では薬理効果を早急に結論づけることは控えている。
3. ハイビスカス
30歳~70歳の65人を対象にした6週間に及ぶ実験で、ハイビスカスティを日に3杯飲んだ群は収縮期血圧が7.2ポイント低下し、飲まなかった群は1.3ポイントの低下にとどまったという研究結果を報告している。血圧が129以上のハイリスク群にあたる30人のみについてさらに解析したところ、収縮期血圧が13.2ポイント、拡張期血圧が6.4ポイント。動脈血圧が8.7ポイント低下したという。期待以上の結果報告ではないが、たまにはハーブティを飲んでみるのも良さそうである。 by USDA photo Ruta & Zinas
