重力はそもそも存在しなかった!?

1687年、アイザック・ニュートンは惑星の運動と地表の落体の運動が 万有引力で説明できることを自著プリンキピアで発表した。それまで惑星の運動と地表の落体の運動は異なる物理法則が働いていると考えられていたが、この理論により統一的に説明された。そして、1916年、アルベルト・アインシュタインは 一般相対性理論 を発表し、重力は、重力場の時空の歪みと説明した。アインシュタインは、ニュートンの導き出した方程式は単なる相対性理論の近似であることを示した。そして現代、ホーキング博士らのブラックホールと熱力学に関する研究成果から刺激を受けたオランダの ひも理論 物理博士 Erik Verlinde は、重力という物理学上の力は存在せず、物が落下するのは自然界の単なる傾向または副産物であり、物理学的に説明すればエントロピーを最大限にしようとする宇宙の法則に過ぎないということを提唱している。通常、素粒子物理学では自然界には、4つの力(強い力、弱い力、電磁気力、重力)が存在すると考えられているが、重力を理論的に説明する上で必要となる重力子や暗黒物質などの存在は明らかになっていない上、重力の存在がブラックホールなど宇宙の謎を解明する妨げとなっていることから、重力は自然界の基本的な力の一つではなく、単なる自然界の現象と考える物理学者が増えている。
