全身麻酔、ノンレム睡眠、昏睡は同じもの?

医学・医療のあらゆる分野を網羅した「医学大辞典」には 全身麻酔 はなぜかかるのかを説明する仮説はこれまでも多く提唱されてきたが、いまだ十分には解明されていない」とあります。局所麻酔は、痛みを伝える神経の伝達を遮断(※)することで麻酔が効くことが分かっていますが、全身麻酔は 未だに 解明されていません。全身麻酔には静脈血管の中に麻酔の薬液を入れて眠らせる静脈麻酔法と、口や鼻から吸って眠らせる吸入麻酔法がありますが、吸入麻酔がなぜどのように効くのかということは、麻酔が使用されてから 150年以上経った現在でも解明されていません。マイケル・ジャクソンの死因も全身麻酔の導入、維持に用いられる プロポフォール の過剰投与と言われています。そんな謎だらけの麻酔ですが、麻酔により意識がない状態と、深い睡眠と言われる ノンレム睡眠 状態での、外部からの刺激に対する脳の反応が 酷似 していることが、米Wisconsin大学の研究から判明しました。今回の発見では、麻酔の謎、機序の解明には直接つながりませんが、昏睡状態 にある患者の意識状態の理解への応用が期待されています。
